柚風Viewer

柚風Viewerとは

モニタ全部を絵で埋め尽くしたくありませんか？
柚風Viewer(ゆずかぜびゅわー)は、複数の絵を一度に表示できる画像ビュワーです。

特徴

ウィンドウ内に複数の画像を開ける
画像周りのフレームやウィンドウのメニューを徹底排除
拡縮・回転・クリッピングに対応
状態の保存が可能
透過png対応
半透明化が可能
一部Susieプラグインに対応(現在ファイルインポート系のみ)
スライドショーが可能(現在フォルダのみ)
その他不可思議な機能

残念ながらこんな方には勧められないビュワーです

メモリが少ない・グラフィックカードが弱い

かなりのメモリ食いなんです。ノートPCなどのメインメモリ・ビデオメモリが少ないとメモリ不足でランタイムエラーが出やすいです。軽いビュワーをお勧めします。

操作方法がわからない

メニュー等のUIを持たない仕様です。わかりにくい場合、わかりやすいビュワーをお勧めします。

動かない

…動作するビュワーをお勧めします……。DirectX周りで動かないことがあります。

あんまり使えない

使う人を選ぶビュワーだと思っています。要望に対応してくれるビュワーをお勧めします…。

配布形態

フリーソフトウェア (無料・無保証・無責任)

動作環境

Vista/7/8 (日本語版) 32bit/64bit

アプリケーション自体は32bitです。動作はWindows7 64bitでのみ確認しており、他のOSは仕様上動くはずという感じです。
現在はDirextX9.0cを使用しています。環境によっては起動時に、「D3DX9_43.dll」が見つからないというエラーが出る場合があります。
その場合はMicrosoftからDirectXランタイムをダウンロードしてインストールしてください。
たくさんのグラフィックメモリを必要としますので、グラフィックカードはそれなりのものを使用してください。グラフィックメモリが1GB以上を推奨します。
できるだけ高解像度のディスプレイを推奨します。見応えがあります。
3ボタンマウス・テンキー付きキーボード推奨です。キーが使えないと、現在のところ、一部機能が制限されます。

使い方

必ず利用条件に同意の上ご利用ください。

インストール方法

アーカイブを解凍し、適当な場所に「yuzukaze.exe」を置いてください。

起動方法

yuzukaze.exeを実行してください。

設定方法

susieプラグインを利用する場合、プラグインがあるフォルダの指定が必要です。yuzukaze.exeを実行後、F9を押すと設定ができます。設定後は、柚風びゅわーを再起動してください。この設定方法は暫定的なものですので、今後変更される場合があります。

アンインストール

yuzukaze.exeとyuzukaze.xmlを消してください。

画像の開き方

ドラッグ＆ドロップで開く

画像ファイルをドラッグ＆ドロップすると開けます。対応していないファイルは開けません。※グレースケールなど、フルカラーではない画像フォーマットには現在対応していません。
フォルダをドラッグ＆ドロップすると、フォルダ以下がグループ化されて開かれます。

アプリケーションから開く

アプリケーション起動後、Ctrl+Oで開いてください。

操作方法

左クリック: 画像を選択します。選択された画像には選択色がつきます。
左ドラッグ: 選択中の画像を移動します。Shiftを押すと、斜めに動きにくくなります。
右ドラッグ: 選択中の画像を縮小します。画像の中心に動かすと縮小、中心から離すと拡大となります。
左＋右ドラッグ: 選択中の画像を回転します。画像の中心を軸としてドラッグして回転させます。
中ドラッグ: 選択中の画像をクリップします。クリックした位置に近い頂点が制御点になります。Shiftを押すと、斜めに動きにくくなります。中ボタンがない場合、バックスラッシュキーで代替が可能です。
ホイール: 選択中のスライドショーでページをめくります。上に回すと前へ、下へ回すと次へ進みます。
Ctrl+O: ファイルを開きます。
Ctrl+Shift+O: ファイルをグループとして開きます（未実装）
Ctrl+S: 現在の配置をファイルに保存します。
Ctrl+Shift+S: 現在の配置を名前を付けてファイルに保存します。
Ctrl+L: ファイルから配置をロードします。現在表示中のデータは置き換えられます。
Ctrl+Shift+L: ファイルから配置をロードします。現在表示中のデータに追加されます。(未実装)
Ctrl+J: 選択中の画像を複製します。
Ctrl+H: 選択色の使用／未使用を入れ替えます。
Ctrl+N: 画像をすべてクリアし、無地の状態にします。(未実装)
M: 選択中の画像のミップマップの有効／無効を入れ替えます。通常は無効です。有効にすると縮小時の画像が綺麗になり、速度が上がる場合がありますが、メモリを消費します。
サイズが大きいファイルの場合、未縮小時に画像解像度が落ちる場合があります。
元が同じファイルの画像はすべて切り替えられます。
Ctrl+Shift+M: 読み込み時からミップマップを有効にするかどうかを設定します。設定はアプリケーションを終了した後も有効です。
Ctrl+C: ウィンドウ範囲の画像をクリップボードにコピーします。(未実装)
Ctrl+Shift+C: 選択中の画像をコピーします。(当面未実装)
Home: 選択中の画像の回転を解除します。
Shift+Home: 選択中画像のクリップを解除します。
Ctrl+Home: 選択中の画像の拡縮を解除します。
Delete: 選択中の画像をクリアします。
Ctrl+Delete: すべての画像をクリアします。
1～0: 選択中の画像の不透明度を10%～100%にします。
Shift+0: 選択中の画像を透明にします。画像を見失いますので使用は推奨しません。
L: 画像を左90度未満回転します。直角方向になるよう補正されます。
R: 画像を右90度未満回転します。直角方向になるよう補正されます。
H: 画像を左右反転します。
V: 画像を上下反転します。
F/左ダブルクリック: 画像が画面内に収まるよう拡縮します。画像を選択したまま再度Fを押すと元に戻ります(将来変更予定)。
Ctrl+Enter: ウィンドウ／フルスクリーンを切り替えます。
Ctrl+Shift+Enter: マルチモニタによる2画面ぶちぬきフルスクリーンにします。(未実装)(3画面以上は未対応です。1画面の場合はCtrl+Enterと変わりません)
Alt+Enter: ウィンドウ時、ビデオカードを使ったフルスクリーンに切り替えます。通常のフルスクリーンより高速に動作します。その反面、マルチモニタでフルスクリーンができない、フルスクリーン中に他のウィンドウを操作できないといったデメリットもあります。
I: 選択画像のインフォメーションの表示／非表示の切り替えです。
←→: 選択中グループの表示ページを１ページずつ切り替えます。
Shift+←→: 選択中グループの表示ページを10ページずつ切り替えます。
Ctrl+←→: 選択中グループの表示ページを100ページずつ切り替えます。
Ctrl+Shift+←→: 選択中グループの表示ページの先頭・末端に進みます。
Enter: 選択中グループを1ページ進めます。
BackSpace: 選択中グループを1ページ戻します。
P: 選択中グループのスライドショーを開始／停止します（一時停止中は再生を再開します）
Space: スライドショーを一時停止／再開します。
Tab: １つ下の画像を最前面にして選択します。選択中だった画像は最背面に行きます。
Shift+Tab: 最背面の画像を最前面にして選択します。選択中だった画像は１つ下に行きます。
テンキー+/-: 拡大縮小します。
Shift+テンキー+/-: 200%拡大/50%縮小します。
Ctrl+R: すべての画像を１画面に整列します。
[/]: スライドショーの開始位置と終了位置を指定します。動画の場合はリピート開始位置と終了位置を指定できます。
Shift+[/]: スライドショーの開始位置と終了位置をリセットします。
X: スライドショーの速度を0.5秒落とします。
C: スライドショーの速度を0.5秒早くします。1.0秒未満にはなりません。
テンキー7,8,9: 背景色を黒、グレー、白に変更します。設定はアプリケーションを終了した後も有効です。

各種設定

設定は暫定的にxmlで行います。（※設定ダイアログは検討中）
一度『柚風Viewer』を起動すると、起動フォルダに設定ファイル「yuzukaze.xml」ができますので、必要に応じて設定してください。
現在は、Susieプラグインを使う場合のフォルダ設定以外は放置で良いかと思います。

セーブデフォルトフォルダ: 現在のところ意味はありません。
Susieプラグインフォルダ: 未指定の場合、起動フォルダがデフォルトになります。サブフォルダは検索しません。
モーション有無(未実装): モーションの有無を指定します。デフォルトは「有」です。
モーション速度(未実装): モーションの速度をmsで指定します。デフォルトは「300ms」です。
背景色(未実装): 背景色をRGBで指定します。現在は32bit数値で入ってますので、簡単にはいじれません。
キーカスタマイズ(未実装): 当面未実装です...

動作上の注意

透過画像の扱い

透過画像では透過部分を含めた領域が画像領域となります。
そのため、画像によっては選択がしづらい場合があります。
また、pngの性質上、選択色の表示時にノイズが入ります。

画像を見失った場合

ウィンドウから見えなくなってしまった場合はCtrl+Rによる整列でウィンドウ内に整列されます。
透明で見えなくなった場合、整列された中に透明なものも存在しており、たいてい隙間ができています。そこを選択色有りの状態でクリックすると絵が見えますので、不透明化するなどしてください。

Susieプラグインの扱い

Susieプラグインとの相性により、画像が開けない・強制終了の可能性があります。
画像についてはインポートプラグインのみ対応となります。また、フルカラーのフォーマット以外は開けません(グレースケール画像を開くと落ちます)。
bmp,png,jpg,tga,dds,dibについては、Susieプラグインを使用せずに開きます。
複数拡張子に対応したプラグインは未検証です。また、アーカイブ形式は現在未対応です。

設定の復元について

画像ビュワーという性質上、フルスクリーンで終了しても次回起動時は解除されます。

メモリについて

読み込み枚数に制限をかけていないため、誤操作なとで大量に読ませると、アプリケーションが停止したり、ランタイムエラーが発生します。
また、読み込み中などのフィードバックは当面入らないので、自己責任でお願いします。特にPSDをSusieプラグインで読ませる場合は時間がかかる場合があるのでご注意ください。

スライドショーの動作

一時停止を含めたスライドショー中、閲覧はA-Bリピート間のみに制限されます。スライドショーを停止すれば、通常通りの閲覧が可能です。

インフォメーションバルーン

Iキーを押すと現れるインフォメーションバルーンには、下記の情報が入っています。

ファイル名: 長いファイル名は途中までの表示になります。ファイル名が白の時は通常の画像ファイル、水色の時はグループを表します。
オリジナル画像サイズ: 元画像のサイズです。
画像サイズ: 表示中のサイズです。ミップマップ表示の時は、ブルーになります。
拡大率: 現在の拡大率です。
クリップ領域: クリップされている画像の範囲を、左上～右下で、%で表しています。
回転角度: 現在の回転角度です。左周りとなります。
不透明度: 現在の不透明度を表します。
スライド番号: グループ表示時のスライド番号です。スライドショー時は黄色、一時停止中は赤となります。
スライドショー待ち時間: スライドショーでの1画像の表示時間を秒単位で表示しています。
A-Bリピート: A地点は▲、B地点は▼となります。

PostScript

世の中にはたくさんのビュワーがあります。
けれど、自分に必要なことができない部分があり、自分のためのビュワーを作りました。
DirectXを使っていても3D的な要素はありません。あくまでビュワーなので編集もできません。
初心者を捨てた感じになっていますが、自分にとってはいい感じというのがあります。かなり押しつけがましくて申し訳ないですが、最初に「世の中にはたくさんのビュワーがあります」と言ったように、相性のよいビュワーを選択しましょう。

利用条件

作者は『柚風Viewer』の使用または使用不能などによる如何なる障害や損害について、一切責任を負いません。
作者は、『柚風Viewer』についてのサポート、あらゆる種類の保証、欠陥の修正や改良、その他の如何なる義務も負いません。
『柚風Viewer』を配布する者も、配布者自身が明示しない限り、上記と同様に一切の責任や義務などを負わないものとします。
『柚風Viewer』を違法行為に利用してはなりません。
以上に同意する限り、個人 / 団体、営利 / 非営利などを問わず、自由に『柚風Viewer』を使用できます。

配布条件

『柚風Viewer』を配布する際、フロッピーディスクや CD-R などのメディア代金、輸送費、通信費、その他、配布に必要な費用を超える対価を受け取ってはなりません。
『柚風Viewer』を配布する際、ファイルの内容及び構成を改変してはなりません。
雑誌付録、同人ソフト等への収録も可能です。しかし、このような金銭のやりとりが発生する物において『柚風Viewer』のみの収録、それに近い形態の場合は販売とみなし、許可しません。
以上に従う限り、手渡し、通信、ウェブサイトへの掲載、その他あらゆる方法で自由に『柚風Viewer』を配布でき、作者への連絡、許諾などは必要ありません。

謝辞

ソフトの開発にあたり、tinyxml2を使用しています。
DirectXが標準対応していない画像形式は、Susieプラグインにお世話になっています。

連絡先

『柚風Viewer』の最新版はWebサイトよりダウロードいただけます。

http://chemi-story.sakura.ne.jp/

柚風Viewer ver. 0.10